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赤の最後通告


リリエルたちと別れ、

文化局にダイヤとウエスターレンを連れて戻ってきたベルデ。


「どうぞ、椅子に座って。」


ベルデに促され、腰掛けるダイヤは涙を流していた

ウエスターレンはその横で佇み、煙草に火をつける

本来なら禁煙だが、注意することは諦めているベルデ


「ダイヤちゃんに来てもらったのは他でもない。

君の身体を心配したからだ。…ダンケルに

だいぶやられてるみたいだからね(笑)」


ベルデの言葉に、

今朝まで陛下に深く愛されていた自分を思い出したダイヤは

顔を赤く染め、俯く。


「…でも、それが君の幸せだと思うよ。

今はそうは思えないかもしれないけど…

いつか君も、分かる日が来るよ。」


「…そうでしょうか。私にはそうは思えませんが……」


「お前が泣いてもわめいても、

逆立ちしてもかなわないだろう。あいつらには。」


ウエスターレンの言葉に、ムキになるダイヤ


「そんな事、分かってます!でも…」


「いい方法を教えてやろうか?

あいつらを2魔ごと愛することだ。何なら、見に来るか?」


「はあ?(汗)まさか長官

いつも覗き見してるんですかぁ?」

驚き呆れるダイヤ



 

「俺はあいつらを守る義務があるんだ。当然だろ?」

シラッと言い放つウエスターレン。

「リリエルが嫌がるだろうから映像だけは遠慮してるけどな(笑)」


すっかりひきつった表情になるダイヤ

「長官…大丈夫ですか?(汗)」


「あんまり扉を消す時間が長いと、俺も退屈だからな。つい(笑)

他の女を抱くより、あいつらを見てる方が何倍も面白いぞ♪」


「……//////」


「ダイヤ。悪いが、イザマーレもリリエルも、俺様のものだ

お前には譲らないぞ。」


「…ひょっとして…リリエル様も同じなんですか?

長官に愛される閣下の事を大好きでいらっしゃいますよね…(汗)」


「間違いないな。リリエルに覗きの趣味はないだろうが(笑)」


「……(汗)」


「俺もリリエルも、イザマーレの幸せ。これに尽きるんだ。」


「!」


「いつか、君も分かる日が来るよ。

彼らが平穏でいることこそが、この世の安泰なのだ、という事が。

魔界一の魔力を持つイザマーレだよ?

天変地異、起こされたくないでしょ?(笑)」

ベルデが穏やかに諭す。


「イザマーレをコントロールできるのは

俺とリリエルしかいないという事だ。」


「……」




 

あまりの衝撃で驚愕するが、

その分、落ち着きを取り戻したダイヤは顔を上げた。


「分かったな?お前はダンケルと幸せになれ。

なにも、お前を不幸にしようとしているわけじゃない。

お前のためだ。それを、あいつらも望んでいる」


ウエスターレンの最後通告だった。





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